愛知県警生活経済課と南署が、ファイル共有ソフト“Share(シェア)”でPSP用ゲームソフトおよびマンガ作品を違法にアップロードした男を逮捕していたことが、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)のリリースで明らかになりました。
男性は、平成23年2月3日ころ、 (株)スクウェア・エニックスが著作権を有するPSP用ゲームソフト「タクティクスオウガ 運命の輪」を、また、平成23年3月7日ころ、(株)アスキー・メディアワークスが出版する漫画作品「苺ましまろ」を、ファイル共有ソフト「Share」を通じて権利者に無断でアップロードして不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれています。
愛知県警の捜査員がサイバーパトロールで発見し、ACCS(社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会)を通じて著作権者に連絡。逮捕に先だって4月22日に行われた家宅捜索では、パソコン、ハードディスク、ゲーム機、DVDが押収されました。
警察の調べに対し、男性は「ファイルを共有したかったため」と供述。さらに、この男性は5年前からWinnyを通じたファイル共有を行っていて、途中から「Share」に乗り換えたとのこと。
押収したパソコンを分析した結果、「Share」にアップロード可能なフィルが約5000以上あったことが確認。さらにわいせつな画像情報もアップロードしていたことも判明し、わいせつ物公然陳列の容疑でも逮捕されたとのことです。
ゲームソフトをインターネットを通じてアップロードすることは当然違法行為ですが、2010年1月からは法律が改正されて
違法と知りながらアップロードサイトからダウンロードする行為も違法となっています。
2010年末から、ゲームソフト起動時に表示されるようになった違法ダウンロードの注意を促す警告文。
違法ダウンロードを行ったユーザーはゲームメーカーから訴訟される可能性があり、裁判となれば所持しているPCやゲーム機器は押収され隅々まで調べ上げられます。知らなかったで通せることは絶対にありません。そして裁判で敗訴すれば多額の賠償金を支払うことになります。
くれぐれも違法配信には手を出さないようにしましょう。
情報元 : ACCS