●PSVITAの音声を外部スピーカーからワイヤレスで出力する今回はPSVITAのbluetooth機能を使い、迫力のある音声でゲームや音楽を楽しむ方法をご紹介します。bluetoothとは、数m程度の機器間接続に使われる短距離無線通信技術の一つです。
携帯情報機器などをケーブルを使わずに接続し、音声やデータをやりとりすることができます。
●bluetoothを使って何をするのか最終的にはPSVITAから出ている音を、すべて外部のスピーカーから出るようにします。
イメージとしては以下の図ような感じです。
中央の人物はPSVITAを遊んでいるものとして見てください。
この図のように周りに配置されたスピーカーからPSVITAの音声を出力し、臨場感と迫力ある音を実現します。音質を上げることでゲーム本来の魅力を全て引き出し、より快適なゲーム生活を楽しもうというわけです。また、ワイヤレスで接続しますので、PSVITAの携帯性が損なわれる心配もありません。
なお、ここでは5.1chのスピーカーを使用しますが、以下に記載する内容は、皆さんが“今お持ちのスピーカー”で再現することが可能です(イヤホンジャックがあればOK)。スピーカーが二つの物でも外部から音を出すことはできます。ぜひご参考にご覧ください。
●PSVITAとスピーカーをbluetoothで繋ぐPSVITAにはbluetooth機能がもともと搭載されています。しかし外部スピーカーから音を出すには、PSVITAが出す無線をスピーカー側が受信できなければいけません。スピーカーによってはbluetooth対応の物もありますが、搭載されていなければ以下の受信機をセットします。
●商品ページへ (Amazon)
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iPhone/iPod/PSVita対応のミュージックレシーバー。 自宅のステレオコンポまたはスピーカーで、離れた場所からiPodtouch/iPhone内部あるいはノートPCなどの各種Blue Tooth対応機器内部の音楽を再生できます。
3.5mmジャック⇔RCAケーブル(スピーカー接続用)同梱 ACアダプターによる電力供給
ご家庭のステレオシステムやスピーカーを通してiPod touch/iPhoneの音楽を楽しんで頂く事が可能です。優れた無線パフォーマンスを発揮するEDR対応のBluetooth v2.0搭載。
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●スピーカーを用意する上にも記載しているように、スピーカーは皆さんが今使用している物で構いません。
上の受信機は、イヤホンジャック(イヤホンを挿す穴)さえあれば接続することができます。
ここではPSVITAのゲームや音楽を、より臨場感と迫力のある音声で楽しむべく、以下の5.1chのサラウンドシステムを用意しました。
パイオニア 5.1ch サラウンドシステム HTP-S333
●Pioneer 5.1ch サラウンドシステム HTP-S333 商品ページ (Amazon)このスピーカーは値段のわりに多数の機能が搭載されており、購入者の評価も良く優秀な商品です。主な特徴として以下のようなものがあります。
HDMIセレクターを標準搭載このスピーカーは特に複数の機器を接続する点で優れています。
HDMIケーブルで接続する機器、例えばPS3やブルーレイ機器などを「最大3台」まで接続することができ、テレビ側にはスピーカーから1本のHDMIケーブルだけで接続すOK。もちろんアナログケーブル(赤白)で接続することも可能で、パソコンと繋げて使用することもできます。
<例>PS3、Xbox360、ブルーレイレコーダーをこのスピーカー本体に繋げます。
本体から1本のHDMIケーブルでテレビに接続し、どの機器をテレビに映すかは「スピーカー側のリモコン」で切り替えることができます。
テレビ番組の音も5.1chで迫力のある音声にテレビとスピーカーを
光デジタルオーディオケーブルで接続すれば、通常のテレビ番組も5.1chで出力することができます。映画のロードショウやドラマなど、映画館のような臨場感のある音声で楽しむことが可能です。
ほかにもテレビとの電源のリンクや、多数のオーディオフォーマットなど、様々な機能を搭載していますので、詳しくは
パイオニアの公式ホームページをご覧ください。
●スピーカーと受信機を設置し、VITAの音声をワイヤレス化する上で紹介したスピーカーと受信機を実際に設置していきます。
まずはスピーカーを上の図のように部屋を囲むように設置し、音を出したい機器を接続します。
夜の撮影となったので少し分かりにくいですが、部屋を囲むようにスピーカーを設置。
ソファー中央に座ったときに、最も音質が良くなるよう配置しています。
受信機は撮影のため、とりあえずスピーカー本体の上に設置。
配線の問題があるので後で目立たないところに置き直しました。●PSVITAと受信機をペアリングする (ワイヤレス接続)PSVITAと受信機をbluetoothで接続します。
受信機の電源が入っている状態でPSVITAの[設定]→[ネットワーク]→[bluetooth設定]と進むと自動で受信機が検出されるので、表示されたものを選択し接続してください。
これで無事にPSVITAの音声を、5.1chでワイヤレス出力することができました。
やはり音質が良くなった分だけゲームの音に迫力が増し、とても携帯機とは思えないほどです。
また、スピーカー自体が様々なエフェクト機能を搭載しているため、PSVITAに保存している音楽もまるでコンサート会場にいるかのような臨場感のある音で再生することができます。
さらに今回はこのスピーカーHTP-S333を最大限に活かすべく、VITAはもちろん、手持ちのPS3やパソコン、それからiPhoneなど、合計6台の機器を一つのスピーカーに接続しました。
簡単な構図は以下の通りです。
※中央は各機器とケーブルを繋ぐスピーカー本体 (ウーファーを搭載)。
周りにHTP-S333の小型スピーカー6つが設置されていると考えてください。上の図のように多数の機器を接続することで、PS3やパソコン、テレビなども1つのスピーカーで5.1ch出力することが可能です。
ちなみにPS3が2台あるのは、新型へ買い替えたときに旧型を処分しなかった為です。
今回は端子に余裕があったので接続してみました。
●iPhoneのワイヤレス再生が便利iPodで音楽をよく聴く人にとっては、iPhoneのbluetoothを使ったワイヤレス再生が非常に便利です。iPhoneをケーブルで繋いだりdockに挿す必要もなく、手元で曲や音量を操作できます。
もちろん外部スピーカーからの出力なので音も高音質。iPabなどの動画鑑賞にも良いかもしれませんね。
●まとめと感想PSVITAでは残念ながら映像の外部出力ができません。
ならばbluetoothを使い、せめて「音くらいは最高の環境でゲームを楽しみたい!」という発想のもとで今回の実践を行ってみました。
やってみて良かった感想としては先にも書きましたが、やはり5.1chのため思っていた以上にゲームの音に迫力が増し、携帯機とは思えはいほどの臨場感を得られたこと。さらにワイヤレスということで煩わしいケーブルを繋ぐことなく、快適に遊べるというところでしょうか。
同じようにPS3やパソコン、テレビの音も5.1chとなったので、PS3のゲームやトルネ、テレビ鑑賞やパソコンでの動画再生、YouTubeに至るまで、主に使用しているすべての機器を“高い音質”で楽しめるようになり、今回は非常に満足のいく結果となりました。
「ゲームの音質までこだわりたい!」という人は少ないかもしれませんが、興味がある方はぜひbluetoothとの組み合わせを試してみてはいかがでしょうか。
投稿者 ゆき (特集担当)