2013年の注目は、ゲームが遊べる新たなハードウェアの登場です。
これまでゲームハードとは関係なかったようなメーカーが、こぞって新たなハードをリリースする予定になっています。
2013年に登場予定の新たなハードウェアは、ゲーム専用機というより「ゲームもできる」ハードウェアです。OSとしてAndroidを採用することで、70万種類を超えるAndroid用ゲームが遊べることを確保するなど、サードパーティにとっては多くの出費を伴わず、さまざまなゲームハードを確保することができます。
以下、2013年内の発売が予定されている新ハードを簡単に紹介していきます。
Project SHIELD NVIDIAが発表した「Project SHIELD」は、同社のTegra 4を搭載した携帯用のAndroidデバイスで、ゲームコントローラに折りたたみ式でタッチ対応の5インチ液晶パネルを組み合わせたフォルムが特徴です。
NVIDIAが運営する「Tegra Zone」でゲームが購入できるほか、コミュニケーションツールとして利用することも可能。
最大の魅力は,PCで動いているゲームをストリーミングしてProject SHIELDでプレイしたり、HDMIやワイヤレスディスプレイ技術を介して外部ディスプレイ(テレビ)へ出力したりできること。話題の4Kテレビにも対応しています。
OUYA 手のひらに乗るほど小さい「OUYA」は、デザインの良さと99ドルという価格が特徴のAndroid搭載デバイスです。
最大の特徴になるのが、すべてのゲームがFree-to-Playでリリースされること。
プレイヤーは誰でも無料でゲームをダウンロードしてプレイすることが可能になっており、そこからどのように利益を得るかは,ゲームメーカー任せになっています。
この試みに対してすでにSquare Enix,Namco Bandai Games,Robotokiといったメーカーが参加を表明済みです。
Xi3 Piston 超小型PCの製造・販売を行うXi3 TechnologiesがValveと提携し、2013年のリリースを目指して開発を進めているのがXi3 Pistonです。
Xi3 PistonはLinuxベースのSteamを搭載しており、SteamのBig Pictureモードを利用して家庭のテレビでゲームが楽しめます。
Linuxに移植されていることが前提なので、Steamのすべてのゲームが対応しているわけではありませんが、「Team Fortress 2」や「Portal 2」といったValveの人気タイトルを筆頭に、多くのゲームがLinuxに対応しており、またほかのタイトルの移植作業も進められているので、発売時点でどれだけのタイトルが揃うかが気になるところ。人気タイトルを多数抱えるValveが進めるプロジェクトということで、とくにPCゲーマーにとって気になるハードです。
Atlas 「Guitar Hero」の制作で知られるチャールズ・フアン(Charles Huang)氏らが設立したメーカー、Green Throttle Gamesが開発を進めているのが「Atlas」です。
これは,携帯端末で動いているゲームをBluetooth経由で操作できるコントローラで、携帯端末をテレビにつなげば大画面でのプレイも楽しめます。Android端末だけでなく、iPhoneにも対応する予定です。
プレイできるのはAtlasに対応したゲームである必要がありますが、これまでモバイルゲームを主力にゲームを開発してきたいくつかのメーカーが参加を表明しています。
GameStick PlayJamの「GameStick」。その特徴はサイズで,Androidを搭載したゲームハードはなんとUSBメモリスティックサイズ。これをUSBポート付きのテレビに接続すると,付属のワイヤレスコントローラを使ってゲームを楽しむことができます。
デュアルCortex-A9ベースのAMlogic製SoC「8726-MX」を搭載し、79ドルという価格で販売される予定となっています。
誰でもゲーム開発ができるオープンプラットフォームを謳っており、すでに250ものメーカーが参加を表明しているとのこと。ゲームアプリはワイヤレスで本体のフラッシュメモリにダウンロードされますが、microSDカードの利用も可能。先のGreen Throttle Gamesとの協力も発表されているので、共同でAndroidのゲーム市場に乗り出そうという戦略のようです。